フィッシング詐欺にだまされるな(実践編)

フィッシング対策

前回の解説編で学んだフィッシング詐欺の基本と、Windows DefenderおよびMcAfeeのフィッシング対策機能を踏まえ、今回はこれらの具体的な設定方法や使い方をわかりやすく説明します。
McAfeeはWindowsだけでなくAndroidやiOSも含めたマルチデバイスでの保護に対応しています。

Windows Defenderのフィッシング対策設定

DefenderのSmartScreenフィルターの役割

SmartScreenは危険なウェブサイトやダウンロードをリアルタイムでチェックし、フィッシングサイトへのアクセスを警告・ブロックします。

SmartScreenの設定手順

  • 「スタートメニュー」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」→「アプリとブラウザー コントロール」→「評価ベースの保護」
  • 各項目を以下のスクリーンショットとその下にあるアイコンボックス情報を参考に有効化してください

【用語解説】マイクロソフト様の日本語が難しいので補足解説を試みます(マニュアルから判断)読めばわかると思われる部分の説明は省略します

評価ベースの保護:Microsoftが収集した評価情報(アプリの評判・信頼性・既知の脅威など)をもとに、安全性を確認し、安全でない可能性があるものに対して警告やブロックを行う機能の総称

SmartScreen:評価ベースの保護を実現する仕組み

アプリとファイルの確認:アプリやファイルの実行時時に、評価情報を使った安全性のチェックと警告やブロックを行う

Microsoft EdgeのSmartScreen:Edge使用時にサイトとダウンロード時に、評価情報を使った安全性のチェックと警告やブロックを行う

悪意のあるアプリとサイトを警告する:安全でないサイトやサイトに接続しているアプリにWindows11でログインに使っているパスワードを入力しようとすると警告する

パスワードの安全でない保存を警告する:パスワードをメモ帳、Word、 OneNote などの Microsoft 365 Office アプリケーションに保存しようとすると警告する

望ましくない可能性のあるアプリのブロック:マルウェアではないが、広告が表示されたり、PC を暗号化マイニングに使用したりするアプリを特定し、インストールまたはダウンロードする前に警告・ブロックする

Microsoft StoreアプリのSmartScreen:Microsoft Store アプリに対して追加で行うチェック、例えばアプリ発行元の信頼戦、利用実績コードの安全性分析など

フィッシング警告が出たら?

  • 警告画面は速やかに閉じ、リンクはクリックしない
  • 公式サイトのURLを自分で入力してアクセスを確認する

注意点

  • SmartScreenは補助的な機能のため、メールのリンクは自身で慎重に判断する必要があります。
  • 正常なサイトが誤検知される場合もあるため、状況に応じて判断してください。

McAfeeのフィッシング対策機能と設定

McAfeeの主なフィッシング対策機能

McAfeeは以下の機能を備え、総合的にフィッシングや詐欺リスクを低減します。

  • Web保護(Windows)、セーフブラウジング(Android)
    すべてのブラウザで危険なURLをリアルタイムで検知し、アクセスを遮断します。
  • 詐欺検知(Androidのみ)
    スマホのSMSメッセージ内の迷惑リンクや詐欺リンクを検知して警告します。
  • Wi-Fiスキャン(Androidのみ)
    公共Wi-Fiの不正中継や盗聴リスクを検知し、安全性を評価します。
  • IDモニタリング(Windows, Android)
    自分のメールアドレスや個人情報がダークウェブで流出していないかを監視し、発見次第通知を受け取れます。

McAfeeの設定方法(Windows)

  • McAfeeアプリを開く
  • 「We保護」を「有効」に設定
  • 「IDモニタリング」は初期設定でメールアドレスを登録し、通知設定を確認

McAfeeの設定方法(Windows / Android共通)

  • McAfeeアプリを開く
  • 「セーフブラウジング」を「オン」に設定
  • 「詐欺メッセージ」も「オン(有効化されているとフラグ付きメッセージの数が表示されている」に切り替え(設定の名称は「詐欺検知」)
  • 「Wi-Fiスキャン」は公衆Wi-Fiに接続時に手動または自動で実行
  • 「IDモニタリング」は初期設定でメールアドレスを登録し、通知設定を確認

警告画面の対応例

  • 危険サイトにアクセスしようとするとMcAfeeの警告画面が表示されるので「アクセスをブロック」
  • 誤検知の場合は例外リストに追加可能ですが、基本は警告に従うことを推奨

5. まとめ

Windows DefenderとMcAfeeはそれぞれ特徴があり、基本的なフィッシング対策をしっかり行えます。
特にMcAfeeはフィッシングサイト自動ブロックに加え、SMSスキャンやWi-Fi診断、ダークウェブ監視など多彩な機能でマルチデバイスを総合的に守ります。
それぞれの設定と日々の注意で、フィッシング詐欺被害を防ぎましょう。

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