前回の解説編で学んだフィッシング詐欺の基本と、Windows DefenderおよびMcAfeeのフィッシング対策機能を踏まえ、今回はこれらの具体的な設定方法や使い方をわかりやすく説明します。
McAfeeはWindowsだけでなくAndroidやiOSも含めたマルチデバイスでの保護に対応しています。
Windows Defenderのフィッシング対策設定
DefenderのSmartScreenフィルターの役割
SmartScreenは危険なウェブサイトやダウンロードをリアルタイムでチェックし、フィッシングサイトへのアクセスを警告・ブロックします。
SmartScreenの設定手順
- 「スタートメニュー」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」→「アプリとブラウザー コントロール」→「評価ベースの保護」
- 各項目を以下のスクリーンショットとその下にあるアイコンボックス情報を参考に有効化してください


フィッシング警告が出たら?
- 警告画面は速やかに閉じ、リンクはクリックしない
- 公式サイトのURLを自分で入力してアクセスを確認する
注意点
- SmartScreenは補助的な機能のため、メールのリンクは自身で慎重に判断する必要があります。
- 正常なサイトが誤検知される場合もあるため、状況に応じて判断してください。
McAfeeのフィッシング対策機能と設定
McAfeeの主なフィッシング対策機能
McAfeeは以下の機能を備え、総合的にフィッシングや詐欺リスクを低減します。
- Web保護(Windows)、セーフブラウジング(Android)
すべてのブラウザで危険なURLをリアルタイムで検知し、アクセスを遮断します。 - 詐欺検知(Androidのみ)
スマホのSMSメッセージ内の迷惑リンクや詐欺リンクを検知して警告します。 - Wi-Fiスキャン(Androidのみ)
公共Wi-Fiの不正中継や盗聴リスクを検知し、安全性を評価します。 - IDモニタリング(Windows, Android)
自分のメールアドレスや個人情報がダークウェブで流出していないかを監視し、発見次第通知を受け取れます。
McAfeeの設定方法(Windows)
- McAfeeアプリを開く
- 「We保護」を「有効」に設定
- 「IDモニタリング」は初期設定でメールアドレスを登録し、通知設定を確認

McAfeeの設定方法(Windows / Android共通)
- McAfeeアプリを開く
- 「セーフブラウジング」を「オン」に設定
- 「詐欺メッセージ」も「オン(有効化されているとフラグ付きメッセージの数が表示されている」に切り替え(設定の名称は「詐欺検知」)
- 「Wi-Fiスキャン」は公衆Wi-Fiに接続時に手動または自動で実行
- 「IDモニタリング」は初期設定でメールアドレスを登録し、通知設定を確認

警告画面の対応例
- 危険サイトにアクセスしようとするとMcAfeeの警告画面が表示されるので「アクセスをブロック」
- 誤検知の場合は例外リストに追加可能ですが、基本は警告に従うことを推奨
5. まとめ
Windows DefenderとMcAfeeはそれぞれ特徴があり、基本的なフィッシング対策をしっかり行えます。
特にMcAfeeはフィッシングサイト自動ブロックに加え、SMSスキャンやWi-Fi診断、ダークウェブ監視など多彩な機能でマルチデバイスを総合的に守ります。
それぞれの設定と日々の注意で、フィッシング詐欺被害を防ぎましょう。
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