近年、ネット犯罪やウイルスの手口はますます巧妙になってきました。
こうした脅威からパソコンを守るために、セキュリティ対策ソフトの導入はとても大切です。
Windowsには標準の「Windows Defender」が備わっていますが、もっと高機能で手厚い保護を求める方には、有料ソフトの導入も選択肢になります。
本記事では、「McAfee(マカフィー)」を例に、導入方法やおすすめ設定をわかりやすく紹介します。
なお、当ブログで特にMcAfeeをお勧めしているわけではありません。今回説明に使ったのは、購入したPCにプリインストールされており、ライセンスも払って継続利用しているからです。したがって、ここに書いた内容を参考にし、皆さんは自分の好きなセキュリティ対策ソフトを使っていただいてよいと思います。
McAfeeの主な機能と特徴
McAfeeは多機能なセキュリティソフトとして、以下のような保護機能を提供しています。
- ウィルススキャン:ウイルスやマルウェアを自動で検出・削除
- ファイアウォール:外部からの不正アクセスを遮断
- Web保護:危険なウェブサイトをブロック
- パスワード管理(True Key):安全なパスワード保存と自動入力
- 保護者機能:子どもの利用を制限・監視できる
- セキュアVPN:公共Wi-Fi 接続時に個人情報や位置情報を秘匿して保護する
これらは、標準機能のWindows Defenderにはない、または限定的な機能も多く含まれています。
比較表:McAfee vs Windows Defender
機能 | Windows Defender | McAfee |
---|---|---|
ウイルススキャン | ○ | ○(やや高精度) |
ファイアウォール | ○ | ◎(設定が多彩) |
Web保護 | △(Edge限定) | ◎(全ブラウザ対応) |
パスワード管理 | × | ◎(True Key) |
保護者機能(ペアレンタル) | × | ○ |
セキュアVPN | × | ○ |
McAfeeのインストール手順
McAfeeアプリのライセンス購入、インストール、設定などは公式サイトに従ってやっていけば難しくありません。また、公式サイトにガイドやビデオなどサポート資料は豊富にあるので、ここではざ簡単に流れを説明します。
1. ライセンス購入
- 公式サイト、家電量販店、Amazonなどで購入可能です。
- PC新規購入時にプレインストールされている場合もあります。一定期間の試用期間がついている場合がおおいです。また引き続き利用する場合は優待価格を提示される場合もあります
- 年額制や複数端末向けのプランもあります。
2. アカウント作成とダウンロード
- McAfee公式サイトでライセンス購入やアカウント作成を行います。
- PCにプリインストールされている場合は、優待などがあるかもしれません。プリインストールされているMcAfeeアプリのガイドにしたがってライセンス購入やアカウント作成を行ってください。
3. インストール手順
- アカウントが作成できたらMcAfee公式サイトにログインします
- 「マイアカウント」のページからMcAfeeのソフトをダウンロードします
- 指示に従ってインストールします

- インストールが終わるとアプリが立ち上がり設定を行います
- ウィザード形式でパスワード設定など行い設定が終了すると以下の画面になります
- 特に難しいところはないと思いますが、わからない部分があれば上記の画面(マイアカウントページ)の下に「サポート」のブロックがあり、そこからサポートページに行ってFAQを見たり、サポートへ問い合わせなどができます

McAfeeの基本的な使い方とおすすめ設定
この章ではで、ウィルスチェックの機能を中心に、機能の説明、お勧めの設定などを説明します。ウルスチェック以外の機能については別途説明します。
機能一覧
以下はMcAfeeアプリの保護メニューにある機能一覧です、赤枠で囲った部分がここで説明する機能です。


手動スキャンの実行
スキャンにはスケジュールスキャン(規定値は毎週)、手動スキャンがあります。また、手動スキャンにはスマートスキャンとウィルススキャンの2種類があります。
スマートスキャン
「スマートスキャン」をクリックすると以下の3つのスキャンが実行されます。
- ウィルス対策スキャン:ウィルスチェック
- パソコンの最適化スキャン:ジャンクファイル、レジストリの問題、メモリ状態
- 問題の高度なスキャン:ダークウェブでの個人情報流出チェック


「パソコンの最適化スキャン」と「問題の高度なスキャン」では、最終的な対応方法にはオプション契約をお勧めされます。この二つのスキャンはウィルスチェックではないため、別途記事を作成しました。以下の記事を参考にしてください。
ウィルススキャン
ユーザーが任意のタイミングで実行するスキャンです。
左側アイコンの□が4つ並んだアイコン(保護)の「ウィルススキャンを実行する」または「手動スキャン」から実行できます。(同じ画面に遷移します)

以下の画面からスキャンを実行します。

リアルタイムスキャン
ファイルやアプリが開かれたり実行された瞬間に自動でスキャンします。バックグラウンドで常時動作し、日々の作業中に自動でファイルをチェックします。常に有効にしておくことが推奨される基本機能です。
左側アイコンの□が4つ並んだアイコン(保護)の「リアルタイムスキャン」から設定できます。
以下の画面のように有効となっていれば問題ありません。

自動スキャン
あらかじめ設定した日時に自動実行されるスキャンです。忘れがちな手動スキャンを自動化し、負担を減らして継続的な保護を実現します。
左側アイコンの□が4つ並んだアイコン(保護)の「スケジュールスキャン」から設定できます。
定期スキャンのスケジュール設定を行います。

スキャンの使い分け
通常は「リアルタイムスキャン」と「スケジュールスキャン」をONにしておけば問題ありません。
手動スキャンは以下のようなときに実施します。ウィルスチェックが目的の場合はウィルススキャン実施で問題ありません。
- 外部ストレージ(USBメモリ、外付けHDD、SDカード)を接続したとき
- 不審なファイルやメールの添付ファイルを開いたあと、または開く前
- システムの動作が重い・おかしいと感じたとき
- リアルタイムスキャンを一時的に無効にしていたあと
機能名 | 主な目的 | 実行タイミング | ユーザー操作 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
スマートスキャン | ウィルス、PC状態、個人情報流出チェック | 手動 | 必要 | 〇 |
ウイルススキャン | ウィルスチェック | 手動 | 必要 | ◎ |
リアルタイムスキャン | 日常的な自動防御 | 常時動作 | 不要 | ◎ |
スケジュールスキャン | スキャンの自動化 | 設定に応じて自動実行 | 最初に設定のみ | ◎ |
Web保護
Web保護とは、危険なWebサイトやフィッシング詐欺サイトへのアクセスをブロックする機能です。Mcユーザーがリンクをクリックする前に安全性をチェックし、不正なサイトからのマルウェア感染や個人情報の流出を防ぎます。
- 設定は左側アイコンの□が4つ並んだアイコン(保護)の「Web保護」から設定します
- 利用するブラウザーでWeb保護機能が有効になるように、ブラウザの拡張機能(ウェブアドバイザー)を追加します
- 以下ではEdgeにウェブアドバイザーをインストールする手順です
- 「デフォルトブラウザーを開く」をクリックします

- マイクロソフトのEdgeアドオンのページでウェブアドバイザーのインストールを行います

- Edgeが下記のように「保護されています」となっていることを確認します。

注意点とアンインストールの方法
- 他のウイルス対策ソフトとの併用はNG:競合して不安定になります。
- 期限管理に注意:契約更新日を忘れると保護が切れてしまいます。
- アンインストール時は専用ツールを使用:McAfee製品は「MCPRツール」で完全削除が可能です。
まとめ
McAfeeは、Windows Defenderではカバーしきれない部分も保護してくれる高機能なセキュリティソフトです。
特に、フィッシング詐欺対策やパスワード管理、家族利用などを考えている方にはおすすめです。
今後の記事では、McAfeeのウィルスチェック以外の機能やスマホ版McAfeeの導入についても紹介予定です。
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